矯正歯科専門ってどんなシゴト?

矯正歯科専門ってどんなシゴト?

矯正歯科専門でのシゴトのイメージは謎のベールに包まれていると思います。
イメージ的には「治療が難しそう」「今までのスキルは活かせるのかな」「歯列矯正の知識があまりないから不安」なんていうのがありますが全然そんなことはありません。
勤務して最初の1年は、新しい事を覚えていかなくてはなりません。ですが、マニュアルがあり多くの患者さんもいますので、実践しながら着実にスキルを身につけていく事ができます。

歯科衛生士が主役のステージ


矯正治療の目的は、健康な歯並び・嚙み合わせを作り維持してもらうことです。つまり歯科治療の中で最高の予防歯科と考えます。その中で、歯科衛生士が携われる業務が比較的多いと言えます。
当院では以下の仕事を行っていただいております。

一般歯科業務も探求すれば面白みがあると思いますが、歯科衛生士が診療業務に携われる範囲は医院によってマチマチです。中には、「超音波スケーラーのクリーニングと院長のアシストだけで毎日が終わってしまう・・・」なんていう方も結構多いのではないでしょうか。
一般歯科を経験し当院に来た歯科衛生士に、一般歯科から矯正専門歯科へ転向し感じたことを聞いてみました。

1. 矯正=難しい、と学生の頃は思っていたが、実際に経験してみたら楽しい!
2. 扱う器具が一般歯科と異なるので覚える事ができるか不安でしたが、基本的な器具は一カ月で覚える事ができた。
3. できることから少しづづ任されていき、自分でも着実にステップアップできていると感じて嬉しい!
4. 結紮やワイヤー替えが一人でできるようになって自信が付き、やりがいを感じる。
5. 患者さんと長く付き合うので良くなってきている変化が分かり、キレイになった喜びを伝えてもらえて嬉しい!

また、矯正歯科専門歯科衛生士というのは多くはいませんので、希少性が高く自尊心も満たしてくれます。

矯正装置の着脱・および前処置

矯正装置には、現在ワイヤー型の矯正装置やマウスピース型矯正装置があります。
従来型のワイヤー矯正装置の前処理やワイヤー着脱のトレーニングには細かい技術が必要であり、お時間がかかります。
一方、マウスピース型矯正装置はある程度マニュアルが完成していますので、比較的早く診療業務に携わることができます。

口腔内写真撮影やスキャンなどの検査

一眼レフカメラにて患者さんの口の中の規格写真を撮影したり、口腔内スキャナーによる印象採得なども行います。
従来型のアルジネート印象もあります。

患者さんとドクターとのコーディネーター

矯正歯科治療は平均2年程度の治療期間がかかります。ですから、長い間定期的に通院します。
前回の来院からの間での変化や、歯科医師に聞きづらい内容などを毎回ていねいに聞くことも大事な仕事となります。

1日のスケジュール


一般的な平日のスケジュールを下に示します。

9:45

出勤 着替え 研修

10:30

今日の仕事についてミーティング

10:35

院内清掃

11:00

午前診療開始
TBI・MFT・検査
ワイヤー交換・石膏流し・・ete

13:00-14:30

昼食休憩

14:30

午後診療開始

19:30

診療終了 退勤