患者さんのお口の中の情報を専用のスキャニング・マシンで読み取り、矯正治療開始前に、矯正治療終了後の歯の並びをコンピューター上で三次元的にシュミレーションします。
その情報を元に専用の
マウスピースを歯の移動距離に合わせて最大20〜40個製作し、決められた期間で交換していきます。
米国のアライン・テクノロジー社が製造しており、世界中の患者さんが使用しています。
*完成物薬機対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)で矯正治療を行っている患者さんには、矯正治療開始してから5年間の保証制度を設けています。すなわち矯正治療開始から5年間は無料でマウスピースの再製作を行えます。平均的な矯正治療期間を約2年としますと、動的矯正治療終了後3年間は後戻りの保証ができることになります。
マウスピース自体が透明なため、口元を意識することなく生活が出来ます。従来の矯正治療の「矯正装置が見えるから口を開けるのが恥ずかしい」などのコンプレックスを持たずに、矯正治療に専念することが出来ます。芸能人など人前に出るお仕事の方も多数、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を利用しています。
自分で簡単に取り外しが出来ますので、お食事の際、食べ物の詰まりを気にすることはありませんし、食事を今まで通り楽しむことができます。
ブラケットを使った従来の矯正治療では、毎月の調整後、数日痛みが出る場合があります。しかし、緻密なシュミレーションで出来上がったマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、毎回0.25mmと少しずつ動かしていくため、痛みを大幅に軽減します。
一般的なワイヤー矯正の場合だと矯正治療終了までの通院回数は平均して30回ほどになりますが、マウスピース型矯正装置の場合は、通院回数を減らすことも可能です。
矯正治療は装置をつけたままの歯磨きが大変である一面がありますが、マウスピース型矯正装置は歯磨きの際、取り外すことが可能です。装置自体を取り外し、洗浄することもできます。
口腔内スキャナを用いますので、アルジネート印象材は使用しません。おえっという嘔吐反射の心配もいりません。
3Dシミュレーションを行いますので、矯正治療を開始する前に「治療後の歯並び」を視覚的に確認することができます。
マウスピース型装置の矯正は、一般的なワイヤー矯正に比べて通院回数を減らすことも可能ですので、遠方から当院に来られる方にとっても嬉しい方法です。
*補助装置が必要な場合とは
歯の移動量が大きい場合は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療に先立って、6か月~10か月程度、通常の矯正装置を使用することがあります。また矯正治療終了後に緊密なかみ合わせを得るために3か月〜6か月程度通常矯正装置を使用することがあります。歯と同じ色の部分的な装置を選ぶこともできます。
*矯正治療のリスク、副作用について
歯根吸収、う蝕の発現、歯周病の悪化
オーダーメイド(特別注文)された矯正装置は、1人1人の歯の形に合わせて装置を発注、制作します。従来の矯正装置は、レディメイド品になります。つまり、大量生産された既製品であるブラケットと呼ばれる装置を使用しています。
オーダーメイドによって作られた装置は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)では、医療機器に該当しません。つまり、マウスピース型矯正装置における治療の治療結果や治療中のトラブルは、担当する歯科医師に委ねられます。
マウスピース型矯正治療を受ける際、どの歯科医院でも受けても、治療が担保されていることになりません。メリットがある一方で、トラブルがあった場合も考慮して、治療をするかしないかを判断しないとなりません。矯正治療に対する専門的な知見、経験を有する歯科医師に相談することが重要になります。